【2026年版】看護師不足の現状と国試対策|頻出テーマ・予想問題10問で徹底解説|Meg看護師国試予備校
看護師不足の現状と対策|国試頻出テーマを徹底解説
ニュースの背景:日本医療労働組合連合会(日本医労連)は、2026年6月3日に「2025年看護職員の入退職に関する実態調査」の結果を公表しました(調査期間:2026年4月1日〜5月14日/全国36都道府県の145医療機関が回答)。同調査では、2025年度の年間退職者数が年間採用者数を上回った施設が約5割(52.9%)に達し、2026年度は約4割強(45%)の施設が4月の新規採用予定者数を満たせなかったことが明らかになりました。これは単なる人手不足の問題ではなく、医療の質、医療安全、そして看護師の働き方に直結する重要課題です。
出典:日本医療労働組合連合会(日本医労連)「2026年看護職員の入退職に関する実態調査」(2026年6月3日公表) 調査結果(PDF)はこちら
1. 本ニュースの重要ポイント
- 現場の逼迫:退職者数が採用者数を上回った施設が約5割(52.9%)に達し、看護職員不足が常態化している。
- 患者への影響:ナースコール対応の遅延や日常生活援助の制限など、サービスの低下が顕著。
- 安全のリスク:人手不足は「インシデント・アクシデント」の発生確率を高める要因となる。
2. 国家試験に向けた重要学習項目
| 学習分野 | キーワード |
|---|---|
| 看護管理学 | 配置基準、医療DX、チーム医療、タスク・シフト |
| リスクマネジメント | 医療安全、インシデント、アクシデント、報告体制 |
| 法規・社会保障 | 診療報酬、労働基準法、ワーク・ライフ・バランス |
【理解度チェック】予想問題10問
各問題を解いてから、「解答・解説を見る」をタップして確認しましょう。看護師不足という社会課題を、看護管理・医療安全・法規の視点から整理できます。
問1. 「7対1入院基本料」における看護配置の説明として正しいのはどれか。
1. 1日に7人の看護師が勤務する
2. 常時、入院患者7人に対して看護職員1人を配置する
3. 1病棟あたり看護師を7人配置する
4. 夜勤帯に看護師を7人配置する
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正解:2
「7対1」とは、常時、入院患者7人に対して看護職員1人が配置されている状態を指します。交代制勤務のため、実際に必要な看護職員数はこれより多くなります。配置基準は診療報酬と直結する看護管理学の頻出テーマです。
問2. ヒヤリ・ハット(インシデント)の説明として正しいのはどれか。
1. 患者に重大な障害が生じた事象
2. 患者に実際に有害な影響が及んだ医療事故
3. 誤りが生じたが患者に影響が及ばなかった、または及ぶ前に気づいた事象
4. 患者が死亡に至った事象
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正解:3
インシデント(ヒヤリ・ハット)は、患者に実害が及ばなかった、または及ぶ前に気づいた事象です。一方、実際に患者へ有害な影響が生じた場合はアクシデントと呼びます。両者の区別は医療安全の基本です。
問3. 医療安全のためのインシデントレポートの第一の目的はどれか。
1. 当事者個人の責任を追及する
2. 再発防止とシステムの改善
3. 懲戒処分の根拠資料とする
4. 患者への賠償額を算定する
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正解:2
インシデントレポートは個人の責任追及ではなく、原因分析を通じた再発防止とシステム改善が目的です。報告しやすい組織文化(非懲罰的文化)が安全性向上の前提になります。
問4. タスク・シフト/シェアの主な目的はどれか。
1. 看護師の人数を削減する
2. 医師の労働時間短縮と業務負担の軽減
3. 患者の自己負担を増やす
4. 診療報酬を引き下げる
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正解:2
タスク・シフト/シェアは医師の働き方改革の一環で、医師の業務を他職種へ移管・分担し、労働時間短縮と負担軽減を図る取り組みです。看護師の特定行為研修などとも関連します。
問5. 「潜在看護師」の定義として正しいのはどれか。
1. 看護師を目指す学生
2. 看護師資格を持つが看護職に就いていない者
3. 准看護師
4. 定年退職した医師
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正解:2
潜在看護師とは、看護師免許を持ちながら看護職として就業していない人を指します。看護師不足対策として、潜在看護師の復職支援が重要施策に位置づけられています。
問6. 看護師等の人材確保の促進に関する法律に基づき、無料職業紹介や復職支援を担う機関はどれか。
1. 保健所
2. ハローワークのみ
3. 都道府県ナースセンター
4. 各病院の人事部のみ
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正解:3
各都道府県に設置されたナースセンターが、無料職業紹介や復職研修などを通じて潜在看護師の再就業を支援しています。人材確保の法的枠組みとして頻出です。
問7. 労働基準法で定める原則的な法定労働時間として正しいのはどれか。
1. 1日6時間・週30時間
2. 1日8時間・週40時間
3. 1日10時間・週50時間
4. 1日8時間・週44時間
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正解:2
労働基準法の法定労働時間は原則1日8時間・週40時間です。これを超えて時間外労働をさせるには、いわゆる36協定の締結・届出が必要です。看護職の働き方改革の基礎知識です。
問8. チーム医療の説明として最も適切なのはどれか。
1. 医師の指示に看護師のみが従う体制
2. 多職種がそれぞれの専門性を発揮し連携して患者中心の医療を行う
3. 1人の患者を1人の医療者だけが担当する
4. 看護師が全業務を一括して担う
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正解:2
チーム医療は、医師・看護師・薬剤師・リハビリ職など多職種が専門性を活かして連携し、患者を中心に協働する医療提供のあり方です。人材不足下での業務効率化とも結びつきます。
問9. 医療法上「病院」と定義される病床数はどれか。
1. 1床以上
2. 10床以上
3. 19床以下
4. 20床以上
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正解:4
医療法では、20床以上の入院施設を「病院」、19床以下(または無床)を「診療所」と定義します。看護配置や医療提供体制を理解する前提となる基本知識です。
問10. 看護職員の離職防止に資するワーク・ライフ・バランス推進策として適切でないのはどれか。
1. 短時間正職員など多様な勤務形態の導入
2. 院内保育所の整備
3. 慢性的な超過勤務の常態化
4. 年次有給休暇の取得促進
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正解:3
慢性的な超過勤務の常態化は離職を招く要因であり、WLB推進策とは逆方向です。多様な勤務形態・院内保育所・有休取得促進などが離職防止につながります。
講師からのアドバイス
看護師不足という社会課題を「他人事」とせず、「もし自分がその現場の看護管理者だったら、どのような対策が打てるか?」という視点を持つことが、国家試験の「状況設定問題」を解く力を養います。
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Meg看護師国試予備校は、最新の医療法規や社会情勢を試験対策に落とし込む、看護学生専門の学習支援プラットフォームです。「知識」だけでなく「現場で使える判断力」を養う教育を提供しています。詳しくは公式サイトをご覧ください。
監修者紹介:岩崎 陽一(いわさき よういち)
株式会社アクト 代表取締役。CES医師・歯科医師・薬剤師国試予備校、Meg看護師・獣医師・心理師国試予備校、PMD医学部専門予備校など、複数の医療系国家試験予備校を統括。30年以上にわたり医療系の受験・進級・国家試験対策の教育事業に携わり、一人ひとりの学習状況に合わせたマンツーマン指導体制の構築を推進している。最新の医療法規や社会情勢を試験対策に落とし込む解説に定評があり、全国の看護学生・受験生を合格へ導いている。
