看護学部で留年するとどうなる? 進級要件・実習・再履修の仕組みをわかりやすく解説

看護学部・進級・留年対策コラム

看護学部で留年するとどうなる?
進級要件・実習・再履修の仕組みをわかりやすく解説

「看護学部で留年しそう」「実習を落としたらどうなるのか不安」「留年したら次年度はどのように履修するのか知りたい」――こうした悩みは、看護学生や保護者の方から非常によく聞かれます。看護学部の留年は、単に1年延びるという話ではなく、進級要件、実習の再履修、履修上限、国家試験への影響まで考える必要があります。


看護学部の進級要件は大学ごとにかなり異なります。一定単位数を満たせば進級できる大学もあれば、必修科目の未修得数が少なくても、基礎看護学実習や臨地実習の単位を落とすと進級できない大学もあります。

そのため、看護学部で留年を考えるときに大切なのは、「留年したかどうか」という言葉だけではなく、「どの科目でつまずいたのか」「再履修のルールはどうなっているのか」「翌年度にどこまで前に進めるのか」を具体的に確認することです。

看護学部で留年が起こりやすい理由

看護学部では、一般的な学部よりも進級判定が厳しくなりやすい傾向があります。その理由は、専門科目が多いだけでなく、実習科目が進級要件と強く結びついているためです。

特に多いのが、基礎看護学実習、領域別実習、臨地実習などでのつまずきです。講義科目は再試験や再履修でカバーできる場合があっても、実習は出席、態度、記録、技術、総合評価が関わるため、負担が大きくなりやすいのが特徴です。

また、看護学部では「必修をすべて履修していること」「未修得科目数が一定以下であること」「実習単位を修得していること」といった複数条件が同時に課されることが多く、1科目の遅れが次年度全体に響くことがあります。

多くの大学で見られる進級要件のパターン

看護学部の進級要件には大学差がありますが、大きく分けると次の3つのパターンが見られます。

1.修得単位数で進級を判定する型
たとえば福岡大学 医学部看護学科履修規程のように、1年次終了時43単位以上、2年次終了時88単位以上など、修得単位数を明示している大学があります。
2.必修科目の未修得数で進級を判定する型
たとえば愛知県立大学 看護学部履修規程では、当該学年までの必修授業科目の未修得が4科目以上だと次年次への進級を認めないと定めています。
3.実習科目の修得を必須とする型
たとえば関西医科大学 看護学部教育要項では、多くの実習科目に先修科目が設定されており、愛知県立大学でも初期体験看護実習・基礎看護学実習の修得が3年次進級の条件になっています。

大学ごとに見る進級要件・留年後の履修の違い

福岡大学

医学部看護学科履修規程では、1年次終了時43単位以上、2年次終了時88単位以上を修得していなければ進級できず、3年次後期の実習科目履修にも条件があります。単位数基準が比較的明確な大学です。

愛知県立大学

看護学部履修規程では、必修未修得が4科目以上だと進級不可です。また、初期体験看護実習および基礎看護学実習の単位を修得しなければ3年次進級は認められません。再履修科目を時間割によらず特例開講できる規定もあります。

純真学園大学

学生便覧では、留年者は単位未修得の必修科目を再履修しなければならず、既修得科目でも教授会の議を経て再履修を求められることがあります。他学年科目は協議のうえ30単位を限度として履修が認められる場合があります。

岩手医科大学

看護学部履修試験規程では、進級不可と判定された場合は留年となり、不合格の必修科目・選択必修科目を再履修する必要があります。カリキュラム変更で科目が廃止された場合は、補習授業で対応する規定も置かれています。

熊本保健科学大学

学修の評価では、進級要件は学則・学修規程に基づいて判定され、原級にとどまった学生がカリキュラム改定後に新カリキュラムへ合わせて履修する場合の扱いも明記されています。GPAが一定基準を下回り続ける場合の退学勧告規定もあります。

関西医科大学

看護学部教育要項では、実習科目ごとに先修科目が細かく設定されています。たとえば統合実習・卒前インターンシップには「3年次までの全ての実習科目」が先修条件とされており、実習の積み残しが上級学年に直接影響しやすい構造です。

看護学部で留年したとき、次年度の履修はどうなるのか

看護学部で留年した場合、多くの大学ではまず未修得となった必修科目の再履修が必要になります。ここで重要なのは、「落とした科目だけ取り直せばよい」とは限らないことです。

純真学園大学のように、既修得科目でも再履修を求める場合がありますし、岩手医科大学のようにカリキュラム変更時の補習授業を規定している大学もあります。

また、実習科目は時間割上の制約が大きく、再履修のスケジュール次第では次の学年の科目を同時に進めにくくなります。留年後の負担は、単位数よりも時間割と実習配置によって重くなることが少なくありません。

そのため、留年が見えた段階で確認すべきなのは、「再履修必須科目」「再履修届の提出時期」「他学年科目の履修可否」「年間の履修上限」「実習再履修の時期」の5点です。

看護学部の留年が国家試験に与える影響

看護学部で留年すると、卒業時期が延びるだけでなく、国家試験対策のリズムが崩れやすくなります。特に実習でつまずいた場合は、翌年度も実習対応が優先され、国試対策の開始が遅れやすくなります。

また、留年後は心理的な負担も大きくなりやすく、「何から立て直せばよいかわからない」「授業には出ているのに進んでいる実感がない」という状態になりがちです。看護学部の留年は、学力だけでなく学習管理の問題として捉える必要があります。

だからこそ、留年が決まってから慌てるのではなく、進級要件に不安が出た時点で、定期試験・再試験・実習・学内試験・国試対策をひとつの流れで組み直すことが重要です。

Meg看護師国試予備校ができること

Meg看護師国試予備校では、「看護学部で留年しそう」「再履修と国試対策をどう両立すればよいかわからない」といった悩みに対して、完全マンツーマンで対応しています。

看護学部の留年対策で必要なのは、単に苦手科目を教えることだけではありません。進級要件の確認、学内試験の優先順位付け、実習前後の学習計画、再履修科目との時間配分、国家試験対策の再設計まで含めて整理する必要があります。

Megでは、一人ひとりの大学の進級条件や履修状況を確認しながら、「今何を優先すべきか」を明確にし、進級対策から国家試験対策まで一貫してサポートします。

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この記事の監修・執筆者
岩崎 陽一(いわさき よういち)

株式会社アクト代表取締役。大手学習塾、国家試験予備校、医学部受験予備校での指導経験を経て、2011年に株式会社アクトを創業。現在は、Meg看護師国試予備校をはじめ、医師・歯科医師・薬剤師・獣医師・心理師など医療系国家試験対策部門を統括しています。

長年にわたり、多様な学習段階の受験生に向き合ってきた経験をもとに、国家試験の出題傾向、合格率の推移、出題形式の変化を継続的に分析。看護師国家試験だけでなく、進級要件や留年リスク、大学ごとの履修設計の違いも踏まえながら、一人ひとりに必要な対策を整理することを重視しています。

完全マンツーマン指導と学習管理を軸に、一人ひとりの状況に合わせた学習設計を重視し、全国の医療系学部生・受験生を支援しています。