看護師国家試験「模試」・「過去問」の「復習ノート」完全活用術

なぜ「受けっぱなしの模試」はもったいないのか
模試や過去問演習をしていると、「とりあえず一回分解き切ったからOK」と、そのまま答案を閉じてしまいたくなることがあります。模試の日はそれだけで体力も気力も使いますし、自己採点をして点数を見た時点で、もうお腹いっぱいになってしまう人も多いはずです。
ただ、冷静に考えると、点数が上がるのは「解いている時間」ではなく、「復習している時間」です。問題用紙に囲まれている数時間より、そのあとに「どこで何をどう間違えたのか」を言語化した時間のほうが、じわじわと実力になっていきます。
それなのに、模試を受けっぱなしにしてしまう状況が続くと、いつまでたっても同じところでつまずき続けます。そこで役立つのが「復習ノート」です。解説本を書き写すノートではなく、「自分がどんな問題で、どんな理由で点を落としたのか」を整理するためのノートを一冊作っておくと、模試一回分の意味が何倍にも膨らみます。
復習ノートの基本テンプレートをつくる
復習ノートを作るとき、最初から完璧なフォーマットを目指す必要はありません。ただ、「最低限これは書いておく」という枠組みだけ決めておくと、どの模試でも同じ目線で振り返ることができます。
目安として、以下の4項目をまとめておくと便利です。
- 問題(何を聞かれたか)
- 根拠(正解に至る理由)
- 関連事項(周辺知識)
- 自分のミスの種類
「問題」は全文を書く必要はなく、後で見返して分かる程度の要約で十分です。「根拠」は丸写しではなく、「なぜその選択肢が正しいのか」を自分の言葉で書くことで理解が深まります。
「関連事項」は、別パターンの出題や頻出知識を書き足す場所。「自分のミスの種類」は非常に重要で、「知識不足」「読み違い」「焦り」「深読み」など、失点原因をタグ付けできるようにします。
本番直前に効く「持ち歩き用まとめノート」の作り方
復習ノートを続けるとページ数が増えますが、国試直前に全て持ち歩くのは現実的ではありません。そこで、復習ノートの中から「直前期に本当に必要な部分」だけを抜き出したノートを作ると効果的です。
A5ノートや小型ルーズリーフなど、携帯性を重視し、以下のような内容を中心にまとめます。
- 絶対落としたくない必修ポイント
- 覚えにくい数値・基準
- 何度も間違えるテーマ
- 模試で弱かったジャンル
スマホ派の人は、復習ノートの重要ページを写真に撮ってアルバム化する方法も活用できます。
正解した問題から「たまたま正解」を見つける
復習では間違えた問題に目が行きがちですが、実は最も危険なのは「たまたま正解してしまった問題」です。
自己採点の段階で、正解だった問題の中から、
- 根拠を説明できない問題
- 勘で選んだ気がする問題
をチェックします。
説明できない場合は、復習ノートに「正解だけど理解があいまい」カテゴリとしてまとめておくと、実力の穴を埋めることができます。
オンライン授業や個別指導と復習ノートをリンクさせる
オンライン授業や個別指導を受けている場合も、復習ノートと照らし合わせることで効率が大幅に上がります。
復習ノートを見返して、自分の課題をメモしておく。
授業中:
自分の弱点を意識しながら聞くことで理解が深まる。
授業後:
復習ノートに「先生の説明」「覚えやすいポイント」を追記する。
このサイクルにより、模試・授業・ノートが一体化し、効率的に得点力が伸びます。
まとめ:ノートは「書くこと」より「何度も使うこと」
模試や過去問の「復習ノート」を作る目的は、きれいなノートを完成させることではありません。模試一回分の経験から得られる学びを最大限引き出し、「次の模試・本番に活かす」ことにあります。
問題、根拠、関連事項、ミスの種類という4つの視点で整理することで、自分の弱点が具体的に見えてきます。そして、まとめノート作りやオンライン授業との連携によって、復習の効果をより強化できます。
少しずつでいいので、「模試のたびに復習ノートを1ページ作る」習慣を続けてみてください。半年後、一年後、その積み重ねは確かな自信に変わっています。
もし復習ノートの作り方に迷ったら、AIツールなどに「この問題の復習ノートを一緒に作って」と相談する方法もあります。人とデジタルの力を上手に使いながら、あなたに合った学習スタイルを育ててみてください。
Meg看護師国試予備校講師 H先生
富山県立大学看護学部を卒業後、長崎大学医学部医学科へ編入。
現在は、アクト医療資格グループ「Meg看護師国試予備校」の講師として活躍しており、看護学全般の知識と、医学的視点を融合させた質の高い授業を展開しています。 そのわかりやすい授業は学生から大変好評を得ており、受験生が確かな知識を身につけられるよう指導にあたっています。
