【看護師国家試験】必修・一般・状況設定問題の「読み方トレーニング」講座(Meg看護師予備校)

年度が変わっても通用する「読み方の技術」を身につける

第114回国試の解説や、特定年度の出題傾向の分析は、もちろんとても役に立ちます。ただ、それだけに頼っていると、「今年はどんな傾向になるんだろう」と、毎年変わる“流行”ばかりが気になってしまいがちです。本当に大事なのは、どの年度の問題が来てもぶれない「読み方の土台」を持っていることです。

Meg看護師予備校としてお伝えしたいのは、「知識量」だけでなく、「問題文から必要な情報を拾い、正しい根拠で選択肢をしぼっていく技術」を意識して鍛えてほしい、ということです。ここでは、必修・一般・状況設定という三つの問題タイプそれぞれで、どこに注目して読むべきか、どんな順番・手順で進めるとミスが減るのか、共通する“引っかけパターン”は何か、といったポイントを整理していきます。最後には、自宅でも一人でできる「根拠を言語化するトレーニング」のイメージも紹介します。

必修・一般・状況設定で違う「見るべきキーワード」

同じ看護師国家試験でも、必修・一般・状況設定では、問題の空気感が少しずつ違います。その違いを知っておくだけでも、「どこに目を向ければいいか」がはっきりしてきます。

■ 必修問題
最も大事なのは、「標準的な看護」「安全・安楽」「基本的な倫理観・人権」といったキーワードです。「まず優先すべき」「最も適切」「正しいもの」という表現に対し、看護師としての基本姿勢に合っているかどうかをチェックしながら読む意識が重要です。
■ 一般問題
「病態のメカニズム」「症状と検査値」「治療・看護の根拠」などのキーワードが増えます。「急性か慢性か」「高齢か若年か」「合併症の有無」など、条件を落とさないことが正答率を大きく左右します。
■ 状況設定問題
「患者さんの背景」「家族」「現在の感情・思い」が重要キーワード。「医学的に正しそう」でも「この場面の患者にはベストではない」選択肢を切るために、背景理解が必須です。

問題文をどこまで読むか、選択肢はどう見るか──「手順」を決める

■ 必修問題の手順
・最初に設問文で「何を聞かれているか」をつかむ
・選択肢をざっと見て、明らかに看護の基本に反しているものを除外
・「標準的な看護」から大きく外れるものは切る
■ 一般問題の手順
・設問文+選択肢で「どの病態の話か」を把握
・年齢、症状、既往歴、経過など“条件”に線を引くイメージ
・「正しい根拠を説明できるか」で選択肢を評価する
■ 状況設定問題の手順
・最初に患者情報(年齢/背景/主訴)だけ把握
・次に選択肢を見て「何を問う問題か」を確認
・選択肢に関係する箇所を重点的に読み返す(全文を同じ濃さで読まない)

よくある“引っかけパターン”とその見抜き方

① 一部だけ正しい選択肢
前半だけ正しく後半が誤り…というパターンは頻出。「Aは正しいがBは違う」という形。選択肢を分解して考える癖をつけると回避しやすくなります。
② タイミング・優先順位がズレている選択肢
「いつかは必要だが今ではない」支援が紛れ込んでいることが多い。特に状況設定で顕著。
③ 否定表現の罠
「誤っているもの」「適切でないもの」を選ぶ問題では、正しい選択肢の中に“一つだけ危ない対応”が混ざっている形が多い。設問文で「○を探すのか ×を探すのか」を必ず確認。

解説を読む前に「自分の根拠」を言語化する練習を

読み方の技術を定着させるには、「分かった気になる状態」から「自分で根拠を言語化する状態」へ進む必要があります。

■ 三行だけ書く簡易トレーニング
1行目:自分の選んだ選択肢と理由
2行目:他の選択肢を切った理由
3行目:判断があいまいだったポイント

その後に解説を読み、「自分の根拠とどこが一致・不一致か」を比較することで、読み方がどんどん洗練されていきます。

まとめ:問題の「読み方」を鍛えれば、年度が変わっても怖くない

必修では「基本と安全」、一般では「病態と条件」、状況設定では「背景と感情」。この軸を意識するだけで、読み方の質は驚くほど安定します。さらに、手順を決め、引っかけパターンを知り、自分の根拠を言語化する習慣をつけることで、「年度が変わっても読める力」が身につきます。

Meg看護師予備校としては、単なる「今年の傾向対策」ではなく、「どんな年度でも落ち着いて読み解ける力」を一緒に育てていきたいと考えています。

 

 
監修者プロフィール

Meg看護師国試予備校講師 H先生

富山県立大学看護学部を卒業後、長崎大学医学部医学科へ編入。

現在は、アクト医療資格グループ「Meg看護師国試予備校」の講師として活躍しており、看護学全般の知識と、医学的視点を融合させた質の高い授業を展開しています。 そのわかりやすい授業は学生から大変好評を得ており、受験生が確かな知識を身につけられるよう指導にあたっています。