看護師国家試験の勉強が進まない・点数が伸びないときの立て直し方

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看護師国家試験の勉強が進まないときは、まず「時間が取れない」「理解できない」「覚えたことを取り出せない」「問題文の条件を読み違える」のどこで止まっているかを確認しましょう。教材を増やす前に、直近の答案から課題を一つ選び、1週間で試せる計画に変えることが出発点です。

第116回看護師国家試験は2027年2月14日(日)に実施されます。2026年10月21日時点で本番まで約116日です。残り期間を前提に、必修・一般・状況設定のどこから手を付けるかを決めていきましょう。

この記事の要点

  • 止まっている場所を「時間・理解・取り出し・読み方・実行」の5つに分けて確認する。
  • 必修(50問・1問1点)と一般・状況設定(1問1点/1問2点)を分けて優先順位を決める。
  • 計画には「教材・範囲・終わったと判断する条件」を書き、実行と確認をセットにする。
  • 第116回は2027年2月14日(日)実施、受験書類の提出は2026年11月6日〜27日。手続も学習計画に入れる。
  • 自力で修正できないときは、答案・教材・週間予定を持って相談する。

まず確認するのは勉強時間より「止まっている場所」

机に向かっているのに進まない状態と、机に向かう時間を確保できない状態では、必要な対応が異なります。前者では学習内容や取り組み方を、後者では生活予定と課題量を調整します。「自分は努力が足りない」とまとめてしまうと、変えられる条件まで見えなくなります。

直近の演習から、間違えた問題と、正解したものの根拠が曖昧な問題を合わせて10問ほど選びます。各問について、知らなかった語句、説明できない仕組み、見落とした条件を書き出してください。点数は結果ですが、このメモは次に何を変えるかを示します。

例えば解説を読めば理解できるのに翌日は答えられない場合、必要なのは解説動画の追加より、資料を閉じて思い出す練習かもしれません。一方、解説の文章そのものが分からない場合は、その問題に必要な基礎事項まで戻ります。

看護師国家試験の学習が進まない原因と最初の対策
つまずき 答案・行動の特徴 最初の修正
知識不足 用語の意味が分からない 必要な用語を教科書で確認する
理解不足 理由や仕組みを説明できない 正常な働きからつなぎ直す
取り出しの弱さ 解説を見れば分かるが、自力では答えられない 資料なしの説明と再演習を行う
条件の読み落とし 設問と違うことに答えてしまう 時点・対象・問いを自分の言葉で言い直す
実行の難しさ 予定の大半に着手できない 課題量と開始する条件を調整する

優先順位は必修・一般・状況設定を分けて決める

総合点だけで学習方針を決めると、必修の不安定さや、状況設定の読み方の課題を見落とします。看護師国家試験は、必修問題と、一般問題・状況設定問題の両方で基準を満たす必要がある試験です。まず区分別に得点と迷い方を整理し、繰り返し失点している単元を探します。

看護師国家試験の問題区分と第115回の合格基準
区分 問題数(例年の構成) 配点 第115回の合格基準
必修問題 50問 1問1点 40点以上/50点
一般問題 130問 1問1点 一般・状況設定の合計で
166点以上/249点
状況設定問題 60問 1問2点 (一般問題と合算)
合格基準は厚生労働省「第115回看護師国家試験の合格発表」より。必修と一般・状況設定の両方の基準を満たす必要があります。第115回では採点除外等の取扱いをした問題が2問(午前第32問・第80問)あり、一般・状況設定の満点は249点と公表されました。基準点は回ごとに公表されます。

状況設定問題は1問2点のため、60問で120点分を占めます。一般問題の知識が十分でも、状況設定の読み方に課題があると合計点に大きく響きます。反対に、必修は一般・状況設定とは別に基準が設けられているため、合計点が高くても必修が基準に届かなければ合格になりません。

例えば「成人看護が苦手」という課題は大きすぎます。「呼吸の問題で正常な働きと症状の関係を説明できない」まで小さくすれば、次の30分で取り組む内容が決まります。苦手科目全体を一度に克服しようとせず、別の問題にもつながる基礎を選びます。必修の弱点の分け方は「合否を分ける『やらかしパターン』分析」も参考になります。

1週間の計画は実行と確認をセットにする

計画表には、教材名、取り組む範囲、終わったと判断する条件を記載します。「循環を勉強する」ではなく、「循環の過去問5問を解き、誤答2問の根拠を資料なしで説明する」とします。問題数は例であり、理解に必要な時間に応じて減らして構いません。

1週間の計画例(説明用の例であり、標準プランではありません)

弱点を一つ直す1週間の流れ
曜日 取り組むこと 終わったと判断する条件
月 直近の誤答10問を分類し、今週直す課題を一つ選ぶ 課題を一文で書けた
火・水 必要な基礎を教科書で確認し、同じ単元の過去問を解く 誤答の根拠を説明できた
木 資料を閉じて、火・水の内容を説明し直す メモを見ずに説明できた
金 同じ単元の別の問題で確認する 初めて見る問題でも根拠を言えた
土・日 予備時間。未達分の消化と翌週の量の調整 翌週の課題を一つ決めた

最初から毎日を埋めず、実習や家事で進まない日の予備時間も残します。記録は「予定」「実績」「次に変えること」の3項目で十分です。未達が続いた場合は、翌日の課題を倍にする前に、量が多いのか、内容が難しいのか、開始時刻が合わないのかを調べます。計画は行動を修正するための道具として使いましょう。

第116回までの残り期間と手続を計画に入れる

学習計画は本番の日付から逆算します。第116回の日程は、2026年8月3日に厚生労働省が施行を公表しています。出願や受験票の確認は学習とは別の作業ですが、直前期に慌てないよう、予定表に先に書き込んでおきましょう。

第116回看護師国家試験の主な日程(厚生労働省「看護師国家試験の施行」より)
項目 内容
受験願書の配布 2026年10月中旬以降(学校養成所のほか、看護師国家試験運営本部事務所・臨時事務所でも入手可)
受験書類の提出期間 2026年11月6日(金)〜11月27日(金)
郵送は書留で、11月27日までの消印のあるものに限り受付
受験手数料 5,400円(収入印紙を受験願書に貼付)
受験票の交付 2027年1月中旬に郵送予定(1月29日(金)までに届かない場合は運営本部事務所へ問い合わせ)
試験日 2027年2月14日(日)
試験地 北海道、青森県、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県(会場は受験票送付時に案内)
合格発表 2027年3月24日(水)午後2時(厚生労働省ホームページに受験地・受験番号を掲載)
情報確認日:2026年10月21日。手続の詳細は必ず厚生労働省の施行案内と受験要領で確認してください。

在学中の方は、受験書類を学校経由でまとめて提出する場合があります。提出方法や締切は学校の案内も確認してください。既卒の方は自分で書類をそろえる必要があるため、11月27日の締切から逆算して準備します。日程の詳細は「第116回看護師国家試験の日程・試験会場・受験案内」でも整理しています。

自力で修正できないときは答案と予定を持って相談する

相談では「全体的に分かりません」だけで終わらせず、迷った問題、使っている教材、1週間の予定を示します。どこまで理解できていて、どの一文で分からなくなるかを共有すると、必要な説明を絞りやすくなります。

学習支援を使う場合も、授業を受けた日の理解だけで判断しないことが大切です。次回までに一人で何を行い、どの問題で定着を確認するかを決めます。学習計画を立てても実行が止まる場合には、定期的に結果を共有する機会を作りましょう。

Meg看護師国試予備校では、この流れを「診断→選択→計画→実行→確認→改善」のAct個別学習メソッドとして運用しています。授業だけでなく、毎日の自学習を学習管理ツールで共有し、計画の遅れを早めに修正します。

以下は学習場面を想定した会話例です。

学習者:「毎日問題集を開いていますが、成績が変わりません。」

学習支援者:「前回の誤答を、今日は解説を見ずに説明できますか。できない問題を一つ選び、復習方法から確認しましょう。」

問題集を開いた回数だけでなく、以前できなかった問題を今は説明できるかに注目すると、学習の成果と次の課題を確認しやすくなります。

学習を進めるフロー

  1. 直近の答案と学習記録を用意する
    模試、過去問、普段の演習から、現在の状態を確認します。
  2. 誤答と曖昧な正解を分類する
    知識・理解・読解・学習習慣のどこに課題があるかを整理します。
  3. 今週直す課題を一つ選ぶ
    一度に全てを変えず、取り組む範囲を小さくします。
  4. 小さな演習と再確認を行う
    解説を読んだ後、資料を閉じて説明し、別の日にも確かめます。
  5. 週末に結果を見て次週を修正する
    実行できた量と理解の変化から、次の課題を決めます。

確認テスト10問

本文の理解を確かめる学習用のオリジナル問題です。各設問を開くと解答・解説を確認できます。

問1.勉強が進まないときは、最初に教材を買い足すべきですか?

解答・解説:まず手元の答案から、止まっている原因を確認します。知識の不足、理解の不足、復習方法、学習時間など、課題に合わせて対応を選びます。

問2.勉強時間が長ければ、知識が定着したといえますか?

解答・解説:時間だけでは判断できません。資料なしで説明・解答できるかを確認します。

問3.正解した問題は、全て復習不要ですか?

解答・解説:根拠が曖昧な正解は復習対象です。偶然の正解と、理解して選べた正解を分けて考えます。

問4.「成人看護を頑張る」は、十分に具体的な計画ですか?

解答・解説:単元と行動、確認方法まで小さくします。例えば「呼吸に関する過去問を解き、誤答の理由を説明する」とすると、着手しやすくなります。

問5.状況設定問題の配点は何点ですか?

解答・解説:1問2点です。例年60問で120点分を占めるため、読み方の課題を後回しにしないことが大切です。

問6.総合点だけで学習の優先順位を決めてよいですか?

解答・解説:必修・一般・状況設定を分けて点検します。必修は別に基準があるため、合計点が高くても必修の基準を満たす必要があります。

問7.計画が未達なら、翌日の課題を必ず倍量にしますか?

解答・解説:まず量・難しさ・生活予定を見直します。未達の原因が変わらないまま課題を積み上げると、実行がさらに難しくなることがあります。

問8.第116回看護師国家試験の受験書類の提出期間は?

解答・解説:2026年11月6日(金)〜11月27日(金)です。郵送は書留で、11月27日までの消印のあるものに限り受け付けられます。

問9.学習相談に役立つ資料は何ですか?

解答・解説:模試・演習の答案、使用教材、週間予定です。迷った問題と、どこで分からなくなったかを共有すると、課題を整理しやすくなります。

問10.1週間で見るべき変化は何ですか?

解答・解説:選んだ課題の再演習結果と、計画を実行できたかを確認します。その結果から翌週の内容と量を調整します。

よくある質問

看護師国家試験の勉強は何から始めればよいですか?

直近の模試か過去問で必修・一般・状況設定の区分別に課題を把握し、基礎の抜けが大きい単元から着手します。初学段階なら学校の学習範囲と結び付けて進めましょう。

勉強が遅れている場合、1日何時間必要ですか?

一律の時間では決まりません。残り期間、現在の理解度、実習や勤務を踏まえ、実行できる時間と到達目標を組み合わせます。

問題集を何周すればよいですか?

周回数より、以前の誤答を根拠付きで解けるかが重要です。同じ答えを覚えている場合は、同じ単元の別の問題でも確かめます。

計画を立てても続かない場合はどうすればよいですか?

開始時刻と小さな課題を決め、実績を誰かに共有する方法があります。未達の理由に合わせて課題を減らすことも必要です。

第116回看護師国家試験はいつですか?

厚生労働省の施行案内によると、第116回看護師国家試験は2027年2月14日(日)に実施され、合格発表は2027年3月24日(水)午後2時の予定です。

国試対策の相談では何を伝えればよいですか?

直近の成績、困っている単元、教材、生活予定を伝えてください。点数がなくても、解いた問題と疑問点があれば相談の出発点になります。

まとめ

看護師国家試験の勉強が進まないときは、時間・理解・知識の取り出し・問題文の読み方を分けて確認しましょう。課題が具体的になると、取り組む教材や復習方法、時間配分も決めやすくなります。

  • 直近の答案から、誤答と根拠が曖昧な正解を選ぶ。
  • 必修・一般・状況設定を分けて、繰り返す失点を探す。
  • 今週直す課題を一つ選び、行動と確認方法を決める。
  • 資料を閉じた説明と、別の日の再演習を行う。
  • 第116回(2027年2月14日)までの手続日程も予定表に入れる。

本文の問題数や日程例は、理解度と生活予定に合わせて調整してください。

勉強の進め方を個別に相談したい方へ

「勉強しているのに点数が伸びない」「何から復習すればよいか分からない」「計画を立てても続かない」。そのような悩みがある方は、現在の成績や教材、学習予定を整理してご相談ください。

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参考資料・編集情報

試験日程・合格基準は厚生労働省の公表資料、Megの指導内容は公式サイトで確認しています。本文の学習手順・計画・会話例は、本記事で提案する学習方法です。

執筆・編集:Meg看護師国試予備校 講師チーム

監修:岩崎 陽一(株式会社アクト 代表取締役)
医療系国家試験対策の指導に30年以上携わり、Meg看護師国試予備校をはじめとする医療系予備校を運営。マンツーマン指導と学習管理を組み合わせた支援体制づくりに取り組んでいます。

編集・発行:Meg看護師国試予備校(運営:株式会社アクト)/最終更新日:2026年10月21日