【必修・状況設定対策】これで完璧!「吐血・喀血」「呼吸困難」「胸痛」の鑑別と看護ポイント

看護師国家試験で頻出の「緊急度の高い症候」。特に「吐血と喀血の違い」や「胸痛・呼吸困難の鑑別」は、必修問題から状況設定問題まで幅広く問われます。
今回は、国試に出る重要ポイントをコンパクトに整理して解説します!知識をスッキリ整理して、得点源にしましょう!

この記事で学ぶこと

  • 吐血と喀血の決定的な違い(見分け方一覧表つき)
  • 呼吸困難の原因疾患と観察・看護の優先順位
  • 胸痛を起こす危険な疾患(PQRST法)
  • 国試直前確認!Q&Aまとめ表

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吐血と喀血の違い(最重要!)

国試で最も問われるのが「出血部位の違い」です。どこからの出血なのか、性状はどう違うのかを確実に覚えましょう。

  • 吐血(消化器系):上部消化管(食道・胃・十二指腸)からの出血。胃酸と混ざるため暗赤色〜コーヒー残渣様になる。
  • 喀血(呼吸器系):呼吸器系(気管支・肺)からの出血。咳とともに吐き出され、アルカリ性で鮮紅色・泡立ちが特徴。

項目 吐血(消化器) 喀血(呼吸器)
出血部位 食道・胃・十二指腸 気管・気管支・肺
導出方法 嘔吐に伴う(嘔気あり) 咳嗽に伴う(咳と一緒に)
色・性状 暗赤色〜黒褐色
(コーヒー残渣様)
鮮紅色
(泡沫状・泡が混じる)
液性(pH) 酸性(胃酸が混ざるため) アルカリ性
混在物 食物残渣 気道分泌物(痰)

国試

先輩ナース

ワンポイントアドバイス!

「酸性=胃酸=吐血」「鮮やかで泡立つ=空気と混ざる=喀血」とイメージで覚えると忘れません!大量喀血時の看護では「患側下位(健側の肺を上)」にする体位をとらせることも超頻出ですよ!健側への血液の流入を防ぐためです。

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呼吸困難の観察と対応

呼吸困難とは、患者が主観的に「息苦しい」と感じている状態です。看護では、患者の姿勢(体位)や緊急度の判断が重要になります。

★ 国試に出る「体位」と「疾患」

  • 起座呼吸(きざこきゅう):横になる(仰臥位)と苦しく、起き上がると楽になる状態。
    ⇒ 代表的疾患:左心不全、気管支喘息の発作時
  • 口唇をすぼめた呼吸(すぼめ呼吸):息を吐くときに気道内圧を高め、気道の虚脱を防ぐ。
    ⇒ 代表的疾患:COPD(慢性閉塞性肺疾患)

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胸痛アセスメントと危険な疾患

胸痛を訴える患者が来た場合、まずは「命に関わる緊急疾患」かどうかを迅速にアセスメントする必要があります。

■ 痛みの性状と原因疾患(国試対策の要)

  • 突然の激痛・引き裂かれるような痛み:大動脈解離
  • 締め付けられるような圧迫感(数分〜15分程度):狭心症(ニトログリセリンが有効)
  • 30分以上続く激痛・冷汗・ニトロ無効:心筋梗塞
  • 呼吸や咳で増強する刺すような痛み:胸膜炎、気胸

講師

痛みの問診は「PQRST」で!

胸痛の評価には「P(誘因)、Q(性状)、R(部位・放散)、S(程度)、T(時間)」の問診フレームワークを使います。状況設定問題の事例文を読むときも、この5要素に着目して読み解きましょう!

国試直前!一問一答 Q&Aチェック

理解度をテストしてみましょう!

Q1 喀血時の安楽な体位(体位ドレナージの基本)は?
A1 病変側を「下」にした側臥位(健側上位)です。
※健側(正常な方の肺)へ血液が流入して窒息するのを防ぐため。
Q2 左心不全の患者が起座呼吸をとる主な理由は?
A2 体を起こすことで下肢に血液をうっ滞させ、静脈還流量(心臓に戻る血液量)を減少させて肺うっ血を軽減するためです。
Q3 狭心症と心筋梗塞で、ニトログリセリンが有効なのはどちら?
A3 狭心症です。
※心筋梗塞では冠動脈が完全閉塞しているため、ニトログリセリンの舌下投与では症状が改善しません。

引用元:https://www.jrs.or.jp/citizen/faq/q04.html
https://www.copd-jp.com/rehabilitation/breath.html
https://www.jaam.jp/dictionary/dictionary/word/1019.html
臨床検査医学会 胸痛https://www.jslm.org/books/guideline/05_06/041.pdf
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/05-%E8%82%BA%E7%96%BE%E6%82%A3/%E8%82%BA%E7%96%BE%E6%82%A3%E3%81%AE%E7%97%87%E7%8A%B6/%E5%96%80%E8%A1%80

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この記事の執筆者
K先生
看護師/Meg看護師国家試験予備校 講師
第108回看護師国家試験合格。看護師として九州大学病院に勤務後、Meg看護師国家試験予備校にて講師を務める。