看護師国家試験の模試で点数が伸びないときは?成績表の見方と復習法

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看護師国家試験の模試は、判定を見るだけで終えず、次の1週間で直す課題を決めるために使いましょう。区分別・領域別の成績と、実際に選んだ理由を合わせて確認すると、勉強時間を増やす以外の改善点が見えてきます。

第116回は2027年2月14日(日)実施です。秋以降の模試は、本番までに直せる課題を見つける機会として活用しましょう。

この記事の要点

  • 成績表は総合判定→区分別→領域別→設問別の順に見る。
  • 国試の基準は必修と一般・状況設定で別々に判定される。模試でも区分ごとに確認する。
  • 誤答ノートは「何を変えるか」と「再確認日」まで書く。
  • 別会社・別回の模試の点数は単純比較せず、課題が解消したかで判断する。
  • 模試の判定は本番の合否を確定しない。行動で確認できる目標を決める。

成績表は総合判定・区分・領域・設問の順で見る

まず全体の位置を確認し、その後に必修、一般、状況設定の得点を分けます。次に領域別の結果と実際の誤答を照合します。総合判定が良くても、必修に迷いが集中している場合は別の課題として扱いましょう。

異なる会社や回の模試は、難しさや受験者の集団が異なります。点数や偏差値の増減だけで実力の変化を断定することはできません。同じ領域で何を間違えたか、以前できなかった説明ができるかも併せて追います。

受験者正答率の高い問題を落としている場合は、基礎の抜けや読み違いを調べる手掛かりになります。ただし、それだけを機械的に復習するのではなく、自分が繰り返している誤り、他の問題にも影響する知識、復習に必要な時間を合わせて優先順位を決めます。

模試の成績表から学習計画への反映
見る項目 確認すること 学習への反映
総合判定 全体の位置 優先課題の大枠を把握する
区分別成績 必修・一般・状況設定 時間配分の偏りを調整する
領域別成績 繰り返し弱い単元 基礎に戻る範囲を限定する
設問別結果 迷いと誤りの理由 具体的な復習行動を設定する
再演習結果 根拠を説明できるか 次週の内容と量を更新する

模試の得点を国試の基準と照らし合わせる

模試の結果を読むときは、本番の判定の仕組みも押さえておきましょう。看護師国家試験は、必修問題と、一般問題・状況設定問題の両方で基準を満たす必要があります。

看護師国家試験の問題区分と第115回の合格基準
区分 問題数(例年の構成) 配点 第115回の合格基準
必修問題 50問 1問1点 40点以上/50点
一般問題 130問 1問1点 一般・状況設定の合計で
166点以上/249点
状況設定問題 60問 1問2点 (一般問題と合算)
合格基準は厚生労働省「第115回看護師国家試験の合格発表」より。必修と一般・状況設定の両方の基準を満たす必要があります。第115回では採点除外等の取扱いをした問題が2問(午前第32問・第80問)あり、一般・状況設定の満点は249点と公表されました。基準点は回ごとに公表されます。

第115回の一般・状況設定の基準166点は、249点満点の約66.7%にあたります。ただしこの基準は回ごとに公表されるもので、次回の数値を保証するものではありません。模試の換算点が基準付近の場合は、合計点より「どの区分で、どの理由で失点したか」を優先して確認しましょう。

特に必修は、合計点に関係なく別に判定されます。模試の総合判定が良くても、必修で40点前後を行き来している場合は、必修の復習を独立した課題として計画に入れます。

誤答ノートは「何を変えるか」まで書く

問題番号、単元、間違えた理由、次の行動、再確認日を一行で記録します。理由が「分からなかった」だけなら、語句の意味、仕組み、問いの読み方のどこが分からなかったかまで掘り下げます。解説の書き写しでノートが埋まっても、行動が決まらなければ復習は進みません。

誤答ノートの記入例(説明用の架空例)

1行で書く誤答ノート
問題 単元 間違えた理由 次の行動 再確認日
午前○問 母性・産褥 退院時の指導を問われたのに、産褥早期の観察を選んだ 設問の時点を一文で書いてから選択肢を読む 3日後
午後○問 必修・薬物 似た名前の薬の作用を取り違えた 2つの薬の作用と注意点を教科書で確認し、閉じて説明する 翌日・1週間後
午前○問 社会保障 制度の対象年齢を古い教材で覚えていた 最新の教材・公的資料で確認し直す 翌日

正解した問題でも、消去した理由が曖昧なものは残します。一方で、十分に説明できる問題まで全て同じ厚さで復習する必要はありません。解説を読む時間と、自分で答える時間の両方を確保しましょう。

返却後1週間の復習例

最初の日に全体を分類し、翌日から優先した単元を確認します。途中で再演習を行い、週末に同じ単元の別問題で確認する流れが一例です。模試の復習だけで通常の学習が止まらないよう、1日に使う時間の上限も決めておきます。

分からない点が多い場合は、全問を短期間で完全に理解しようとしません。まず、今の段階で取り戻せる基礎事項と、説明を受けたい事項を分けます。質問には問題文、選んだ選択肢、迷った理由を添えると、必要な支援を受けやすくなります。

この1週間は運用例です。学校から復習課題が指定されている場合は、それを踏まえて調整してください。提出を終えることと、数日後に一人で解けることの両方を確認するのがポイントです。模試を時間管理と結び付ける方法は「模試の活用法と戦略的学習計画の立て方」でも解説しています。

次の模試までに見る指標を決める

目標は「次こそA判定」だけでなく、「前回混同した用語を説明できる」「患者の時点を読み落とさない」など、行動で確認できる形にします。合格判定は参考になりますが、個人の合否を確定するものではありません。

自信をなくしたときも、以前できなかった問題のうち、今は根拠を説明できるものを探します。改善が見えない場合は、課題が広すぎる、再確認がない、復習の方法が失点原因と合っていない可能性を点検しましょう。読み違いやマークミスの点検には「合否を分ける『やらかしパターン』分析」の診断シートも使えます。

以下は学習場面を想定した会話例です。

学習者:「前の模試より5点下がったので、全部やり直しですか。」

学習支援者:「模試の条件も違います。点数の差だけで決めず、前回の課題が別の問題で解消しているかを確認しましょう。」

  1. 成績表と答案を照合する
    判定だけでなく、区分別・領域別の結果を確認します。
  2. 区分・領域・誤答原因を整理する
    必修と一般・状況設定を分けて見ます。
  3. 今週の復習を選ぶ
    優先する単元と1日の上限時間を決めます。
  4. 基礎確認と解き直しを行う
    資料を閉じて説明できるかまで確認します。
  5. 別問題の結果を次週へ反映する
    次の模試までに確認する行動目標を更新します。

確認テスト10問

本文の理解を確かめる学習用のオリジナル問題です。各設問を開くと解答・解説を確認できます。

問1.総合判定だけで復習を決めてよい?

解答・解説:区分別、領域別、設問別の結果まで確認します。

問2.別会社の模試の点数は単純比較できる?

解答・解説:難しさや受験集団が異なるため注意が必要です。

問3.必修は合計点に含めて判定される?

解答・解説:国試では必修は一般・状況設定とは別に基準が設けられています。第115回は40点以上/50点でした。

問4.第115回の一般・状況設定の基準は満点の約何%?

解答・解説:166点/249点で約66.7%です。回ごとに公表される数値です。

問5.正解だが根拠が曖昧な問題は?

解答・解説:再確認する対象にします。

問6.誤答理由が「暗記不足」だけなら十分?

解答・解説:何を知らず、どう確認するかまで具体化します。

問7.正答率の高い問題を落としたら?

解答・解説:基礎の抜けや読み違いを調べる手掛かりにします。

問8.復習ノートに必要な日付は?

解答・解説:再確認する日を予定します。

問9.A判定なら合格は確定?

解答・解説:模試判定は本番の合否を確定しません。

問10.次回までの目標の例は?

解答・解説:前回見落とした条件を拾い、根拠を説明できることです。

よくある質問

模試で悪い判定が出たら間に合いませんか?

判定だけでは判断できません。残り期間と誤答の内容を確認し、改善できる課題を具体化します。必要なら答案を持って相談しましょう。

模試の復習には何日かけますか?

全員一律ではありません。まず優先する範囲と1日の時間を決め、通常の学習を止めずに再確認まで行います。

偏差値と得点のどちらを見ますか?

両方を参考にしつつ、実際の誤答原因と再演習結果を重視します。区分や領域の偏りも確認してください。

模試の点数は国試の合格基準と比べてよいですか?

参考にはなりますが、模試と本番は問題の難しさや受験者が異なります。第115回の基準は必修40点以上/50点、一般・状況設定166点以上/249点でしたが、基準は回ごとに公表されます。区分ごとの失点理由を優先して確認しましょう。

正答率の低い問題は無視してよいですか?

自分の基礎の抜けに関わるなら復習対象です。難問だから全て後回し、正答率が高いから全て最優先とは決めません。

復習したのに次の模試で失点する場合は?

解説を読んだだけになっていないか、再確認の機会があるか、別の問題で同じ知識を使えるかを点検します。

まとめ

模試の結果は、次に変える学習行動へつなげて使います。国試が必修と一般・状況設定を別々に判定することを踏まえ、区分別・領域別の結果と誤答の理由を整理しましょう。今週の課題、再確認日、次回までに確認する変化を決めることが、点数を上げる近道です。

模試の結果を学習計画につなげたい方へ

成績表と答案、使用教材を整理してご相談ください。どの区分・領域で、なぜ失点したかを確認し、次の模試までの計画を一緒に立てます。

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参考資料・編集情報

合格基準は第115回の公表値で、次回の基準を保証するものではありません。誤答ノートは説明用の架空例です。学習手順・計画・会話例は、本記事で提案する学習方法です。

執筆・編集:Meg看護師国試予備校 講師チーム

監修:岩崎 陽一(株式会社アクト 代表取締役)
医療系国家試験対策の指導に30年以上携わり、Meg看護師国試予備校をはじめとする医療系予備校を運営。マンツーマン指導と学習管理を組み合わせた支援体制づくりに取り組んでいます。

編集・発行:Meg看護師国試予備校(運営:株式会社アクト)/最終更新日:2026年10月21日