看護学校の卒業試験と看護師国家試験を両立するには?再試験を見据えた学習計画
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看護学校・看護大学の卒業試験と国家試験を両立するには、まず学校の試験日程、範囲、卒業判定、再試験の取扱いを確認します。そのうえで両方に共通する基礎をまとめて学び、学校固有の出題には別の時間を確保しましょう。卒試対策と国試対策を完全に切り離さないことがポイントです。
第116回看護師国家試験は、2027年3月12日(金)までに卒業する見込みの人も受験資格の対象です。ただし、卒業見込みで出願した場合は、期限までに卒業証明書等を提出できなければ受験は原則無効とされています。卒業試験は国試の前提となる関門です。
この記事の要点
- 卒業試験・再試験の条件は学校ごとに異なる。学生便覧・シラバス・教務窓口で確認する。
- 第116回は2027年3月12日(金)までの卒業見込み者も受験資格の対象。
- 見込みで出願した人は、2027年3月5日(金)午後2時までに卒業証明書等を提出(提出できない場合は3月12日(金)午後2時まで)。
- 学校と国試に共通する単元はまとめて学び、学校固有の形式は別に練習する。
- 卒試前は未達科目を優先しつつ、国試の短い確認枠を残す。
最初に学校の規程と卒業までの関門を確認する
卒業試験の実施方法や再試験の条件は学校ごとに異なります。友人の話や他校の例だけで判断せず、学生便覧、シラバス、学校からの案内で確認し、不明点は担当教員や教務窓口に問い合わせます。科目別の条件と総合点の条件がある場合は、両方を整理してください。
予定表には本試験だけでなく、課題提出、実習、結果発表、再試験がある場合の日程を入れます。結果が出てから慌てることを避けるため、再試験の対象範囲や申請の有無も、確認できる段階で把握します。
第116回の受験資格と卒業見込みの手続
国家試験の受験資格には、指定大学・指定学校・指定養成所の課程を修めて卒業したこと(卒業見込みを含む)などの条件があります。第116回の施行案内では、次のように定められています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卒業見込みの期限 | 2027年3月12日(金)までに卒業(修業)する見込みの者を含む |
| 受験書類の提出期間 | 2026年11月6日(金)〜11月27日(金) |
| 見込証明書で出願した場合 | 2027年3月5日(金)午後2時までに卒業証明書等(または卒業判定証明書等)を提出 |
| 3月5日までに提出できない場合 | 2027年3月12日(金)午後2時までに卒業証明書等を提出 |
| 期限までに提出がない場合 | 当該受験は原則として無効 |
| 試験日/合格発表 | 2027年2月14日(日)/2027年3月24日(水)午後2時 |
つまり、国家試験に合格しても、卒業要件を満たして証明書を期限までに提出できなければ受験は原則無効になります。「国試の勉強さえできていれば卒業は大丈夫」と考えず、必要な単位や実習の修了状況、卒業試験の結果発表日を確認しましょう。受験書類は学校がまとめて提出する場合もあるため、学校の締切も確認してください。
共通範囲と学校固有の範囲を分ける
学校の配付資料と国試の問題集を並べ、同じ単元を扱っている部分に印を付けます。共通する内容は教科書で理解し、学校の設問と国試の設問の両方で確認します。別々にノートを作り直すより、同じ理解を異なる問いで確かめる方法です。
一方、学校で重視される記述、計算の示し方、授業で扱った事例などは、学校の評価方法に合わせて練習します。国試の選択肢を選べても、記述で根拠を説明できるとは限りません。試験形式を確認して練習内容を変えましょう。
過去の学内問題を使う際は、利用が認められている資料に限り、現在の範囲や授業内容と照らします。過去問にないから出ないと判断したり、答えだけを丸暗記したりせず、シラバスに示された学習内容を押さえます。
| 比べる点 | 学校の卒業試験 | 看護師国家試験 |
|---|---|---|
| 範囲 | シラバス・授業内容(学校ごとに異なる) | 出題基準(令和5年版)に沿った全国共通の範囲 |
| 形式 | 選択式・記述式など学校ごとに異なる | 必修・一般・状況設定の多肢選択式 |
| 基準 | 学校の規程で定められる | 必修と一般・状況設定の基準を回ごとに公表 |
| 練習方法 | 学校の形式で根拠を書く・説明する | 時間内演習と区分別の復習 |
卒試前・卒試後で時間配分を切り替える
卒試が近づいた時期は、卒業判定に直結する未達科目を優先します。ただし国試対策を長く中断すると再開時の負担が大きくなるため、必修や以前の誤答を短く確認する枠を残す方法があります。配分は日数、成績、試験範囲に応じて変えます。
卒試が終わったら、誤答を国試の領域へつなげます。学内試験のために覚えた知識を、国試の別の設問で使えるか確認する時間を設けましょう。卒試終了後に国試の教材を全て初めから始めるのではなく、共通して理解できた範囲と、追加が必要な範囲を分けます。
週間計画には、学校の直近の課題、国試で維持したい課題、予定が崩れた日の調整枠を設けます。「両方を毎日同じ量」で固定するより、目の前の関門と理解の状態から配分を更新します。
| 段階 | 優先すること | 国試とのつなぎ方 |
|---|---|---|
| 日程確認 | 卒業要件・提出物・再試験条件 | 国試の受験資格・書類提出日と照合する |
| 卒試準備 | 未達科目と学校の出題形式 | 共通単元を国試問題でも確認する |
| 卒試直前 | 判定に関わる範囲の補強 | 必修などの短い基礎確認を維持する |
| 卒試後 | 誤答と理解度の整理 | 国試の領域へ移して演習する |
| 再試験対策 | 学校の指示と本試験の原因 | 共通する基礎を補強する |
再試験になったら点数だけでなく答案を見直す
再試験が必要になった場合、まず学校の指示と日程を確認します。可能なら本試験の答案や講評を確認し、内容の理解不足、記述の不足、時間配分などを分けます。点数が低い科目全体をやみくもに読むより、必要な課題を具体化します。
相談時には試験範囲、教材、学校からの案内を用意し、再試験までに何をどの形式でできる必要があるかを共有します。外部の学習支援は学校の卒業判定に代わるものではありません。学校への確認と個別の学習対策を並行して進めましょう。再試験までの進め方は「看護学部・看護専門学校の再試験対策」でも解説しています。
以下は学習場面を想定した会話例です。
学習者:「卒試対策をしていると、国試の勉強が遅れている気がします。」
学習支援者:「同じ単元を扱っている部分を探しましょう。学校の資料で理解した後、国試の問いでも使えるかを確認すれば、学習をつなげられます。」
- 学校の要件と日程を確認する
卒業判定、再試験、結果発表、証明書の発行時期を確認します。 - 共通範囲・固有範囲を整理する
学校の資料と国試問題集を並べて印を付けます。 - 直近の関門に合わせて時間を配分する
卒試前は未達科目を優先し、国試の短い確認枠を残します。 - 学校と国試の両形式で演習する
記述と選択式の両方で根拠を確かめます。 - 結果を国試対策へ引き継ぐ
卒試の誤答を国試の領域に振り分けます。
確認テスト10問
本文の理解を確かめる学習用のオリジナル問題です。各設問を開くと解答・解説を確認できます。
問1.卒業試験の基準は全国一律?
解答・解説:学校ごとに異なるため規程や案内で確認します。
問2.第116回は卒業見込みでも受験できる?
解答・解説:2027年3月12日(金)までに卒業する見込みの人も受験資格の対象です。
問3.見込みで出願した人の卒業証明書等の提出期限は?
解答・解説:2027年3月5日(金)午後2時までです。間に合わない場合は3月12日(金)午後2時までに提出します。
問4.期限までに卒業証明書等を出せないと?
解答・解説:当該受験は原則として無効とされています。
問5.国試の成績がよければ単位は不要?
解答・解説:学校の卒業・単位要件は別に満たす必要があります。
問6.学内過去問だけで範囲を判断してよい?
解答・解説:現在のシラバスと学校の指示も確認します。
問7.記述試験でも選択式の演習だけでよい?
解答・解説:根拠を文章で示す練習も必要です。
問8.卒試後に国試対策を全て最初から?
解答・解説:理解済みと追加が必要な範囲を分けます。
問9.再試験の相談に何を持参?
解答・解説:範囲、学校の案内、教材、分かれば答案や講評です。
問10.外部予備校が卒業の可否を決める?
解答・解説:卒業判定は学校が行います。
よくある質問
卒試と国試はどちらを優先しますか?
まず卒業要件と日程を確認し、直近で未達の条件に優先して取り組みます。共通する基礎は国試の設問にもつなげます。
卒業見込みで看護師国家試験を受けられますか?
第116回では、2027年3月12日(金)までに卒業する見込みの人も受験資格の対象です。見込証明書で出願した場合は、2027年3月5日(金)午後2時まで、または3月12日(金)午後2時までに卒業証明書等を提出する必要があります。
卒業試験に落ちたら国試を受けられませんか?
学校の卒業判定や再試験の結果、期限までに卒業証明書等を提出できるかによって異なります。学校の教務窓口と当該回の受験案内で確認してください。
学内の過去問は必要ですか?
利用が認められる資料は、形式や理解度の確認に役立ちます。ただし現在の試験範囲や授業内容を優先して照合します。
卒試対策でも国試の問題集を使えますか?
共通単元の確認に使えます。学校の記述や独自形式については、別途その形式に合わせた練習を行います。
卒試が不安なときはいつ相談すればよいですか?
科目や日程に不安が出た段階で、学校の条件を確認して相談しましょう。成績、教材、試験範囲を持参すると課題を整理しやすくなります。
まとめ
卒試と国試を両立するには、学校の規程と日程を確認し、共通する基礎と学校固有の練習を分けます。第116回は卒業見込みでも出願できますが、期限までに卒業証明書等を提出できなければ受験は原則無効です。卒試を国試の前提となる関門として扱い、結果を国試の弱点確認にも活用しましょう。
卒業試験と国試の両立に悩む方へ
学校の試験範囲、教材、日程、現在の成績を整理してご相談ください。Megの進級・卒業試験対策コースは、大学の教科書や配付資料、過去問など希望の教材を使い、学校の授業に沿って対策します。集中講義形式の学校にも対応しています。
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参考資料・編集情報
受験資格・書類提出の日付は第116回の施行案内に基づきます。学校の卒業・再試験条件は各校の規程と案内で確認してください。学習手順・計画・会話例は本記事の提案です。
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執筆・編集:Meg看護師国試予備校 講師チーム
監修:岩崎 陽一(株式会社アクト 代表取締役)
医療系国家試験対策の指導に30年以上携わり、Meg看護師国試予備校をはじめとする医療系予備校を運営。マンツーマン指導と学習管理を組み合わせた支援体制づくりに取り組んでいます。
編集・発行:Meg看護師国試予備校(運営:株式会社アクト)/最終更新日:2026年10月21日
