実習で国試の勉強ができない看護学生へ|忙しい時期の学習計画と再開のコツ

Meg看護師国試予備校|実習と国試の両立ガイド

実習中に国試の勉強時間を確保しにくい場合は、普段と同じ量を続けようとせず、実習前・実習中・終了後で課題を変えましょう。実習中は小さな基礎確認を中心にし、実習後に弱点の整理とまとまった演習を再開する計画を作ります。

領域別実習で学ぶ内容は、国家試験の試験科目と重なります。実習の経験を国試の知識につなげる工夫をすれば、学習が止まっている期間も無駄にはなりません。

この記事の要点

  • 実習中は「通常期と同じ量」ではなく、予定と疲労から「できる量」を見積もる。
  • 領域別実習と国試の試験科目の対応を意識し、学んだ内容を一般的な学習テーマに整理する。
  • 実習記録や患者情報は外部ノートや生成AIに入力しない。
  • 実習前・実習中・終了後の3段階で計画し、再開日を具体的に決める。
  • 両立が難しいときは、担当教員や学習支援者に日程と実行できる量を共有する。

実習中は「できる量」を予定から見積もる

実習には準備、移動、記録などが伴うため、通常の授業期間と同じ時間配分ができるとは限りません。まず固定されている予定を確認し、必要な休息も含めて学習枠を決めます。移動時間の全てを勉強時間として数えるなど、実行できない見積もりは避けましょう。

「毎日100問」など問題数だけで固定せず、短い時間で確認できる課題を準備します。前に間違えた必修数問、用語の説明、関連する基礎事項の確認などが例です。これは国試対策全体として十分な量という意味ではなく、中断を短くするための運用です。

実習の負担や体調によっては、その日の国試演習を休む判断もあります。できなかった分を全て翌日に積み上げるのではなく、実習が終わってから再配分する方が現実的な場合があります。

領域別実習と国試の試験科目を対応させる

第116回看護師国家試験の試験科目は、人体の構造と機能、疾病の成り立ちと回復の促進、健康支援と社会保障制度、基礎看護学、地域・在宅看護論、成人看護学、老年看護学、小児看護学、母性看護学、精神看護学、看護の統合と実践です。領域別実習で学んだことは、これらの科目と結び付けて復習できます。

領域別実習と国試で関連が深い科目の例
実習の領域 関連が深い国試の科目 実習後に確認したい観点の例
成人看護学実習 成人看護学、疾病の成り立ちと回復の促進 疾患の病態と、検査・治療を受ける患者の看護
老年看護学実習 老年看護学、健康支援と社会保障制度 加齢による変化、介護保険などの制度
小児看護学実習 小児看護学 成長・発達の段階と看護
母性看護学実習 母性看護学 妊娠・分娩・産褥期と新生児の看護
精神看護学実習 精神看護学 主な精神疾患の特徴、関連する法律と制度
地域・在宅看護論実習 地域・在宅看護論 訪問看護、多職種連携、在宅療養者の生活
統合実習 看護の統合と実践 看護マネジメント、医療安全、多職種連携
試験科目は厚生労働省「看護師国家試験の施行」(第116回)より。実習の名称や構成は学校ごとに異なります。

実習中に「説明できなかったこと」を、この表の科目名と一緒にメモしておくと、実習後にどの教材へ戻ればよいかがすぐに分かります。

実習で学んだ内容を国試の知識につなげる

学校で扱った観察項目や看護計画について、教科書のどの内容と関係するかを振り返ります。「なぜその情報を確認するのか」を基礎から説明できると、状況設定問題を読む際の手掛かりにもなります。

実習の記録や患者情報を、そのまま個人の国試ノートや外部サービスへ転記しないでください。学校や実習先の規則に従い、一般化した学習テーマとして「呼吸の基礎を確認する」などと整理します。生成AIを使う場合も、患者を特定し得る情報や実習記録を入力せず、教材の一般的な内容に限定します。

実習経験だけで国試の答えを決めることにも注意が必要です。実習先で見た対応には個別の条件があるため、問題文に示された条件と教材の説明を確認します。一つの場面を全てに当てはめないようにしましょう。

実習前・実習中・終了後の3段階で計画する

実習前は、使う教材と短い課題を選び、終了後に再開する範囲も決めます。どのページを開くかまで決めておくと、忙しい日に教材選びから始めずに済みます。質問したい単元の一覧も作っておくと便利です。

実習中は、その日の予定と疲労に合わせて最小限の確認を行い、分からなかった点を短く残します。長い復習ノートを作る必要はありません。「説明できなかった用語」と「次に見る教材の場所」が分かれば、後の学習につなげられます。

終了後は、休息を取りながら最初の再開日を決めます。実習期間の遅れを一度に取り返すより、短い演習で現在の理解を確認し、優先する単元から戻します。以前の計画をそのまま再開せず、残り期間と学校行事を踏まえて更新します。

実習時期に合わせた学習計画
時期 学習の中心 事前に決めること
実習前 弱点と教材の整理 短い課題・再開する範囲
実習中 前の誤答や基礎の確認 無理なくできる量
負担が大きい日 休息と必要な学校課題 翌日に全量を積み上げない
実習後 現在地の確認と再計画 最初の再開日と優先単元

実習期間中の1日の例(説明用の例であり、標準プランではありません)

  • 朝の移動前:前日に間違えた必修を3問だけ解き直す(10分程度)
  • 実習後:記録と翌日の準備を優先する
  • 寝る前:その日に説明できなかった用語を1つ、科目名と一緒にメモする(5分程度)
  • 週末:メモした用語を教科書で確認し、同じ単元の問題を数問解く

両立が難しいときは課題を共有して調整する

勉強が止まっているときに「時間ができたら再開する」とすると、開始条件が曖昧になります。「実習終了後の土曜日に必修の誤答を確認する」など、具体的な再開の予定を置きましょう。

学校の課題や実習の負担が大きい場合は、担当教員にも状況を相談します。国試の学習支援を使っている場合は、実習日程と今週できる量を共有し、課題を調整します。忙しさを努力不足だけで説明せず、生活予定と学習目標を一致させることが大切です。

Meg看護師国試予備校では、学校ごとに異なる実習の時期や記録の量を把握したうえで、実習中の負担を考慮した学習計画を作成しています。オンライン授業を使えば、移動時間を記録や睡眠に充てることもできます。オンライン受講の特徴は「看護師国試予備校のオンライン個別指導とは」で解説しています。

以下は学習場面を想定した会話例です。

学習者:「実習中に全く予定通り進まず、問題集を見るのも嫌になりました。」

学習支援者:「普段と同じ量を置いていませんか。今週できる小さな確認と、実習後に戻す課題を分けて計画を作り直しましょう。」

  1. 実習と生活の予定を確認する
    固定の予定と休息を先に置きます。
  2. 実習中の小さな課題を準備する
    開く教材とページまで決めておきます。
  3. 疑問を一般的な学習テーマとして記録する
    患者情報は書かず、科目名と用語だけを残します。
  4. 終了後の再開日を設定する
    具体的な日付と最初の課題を決めます。
  5. 短い演習から計画を更新する
    現在の理解を確認して優先単元から戻ります。

確認テスト10問

本文の理解を確かめる学習用のオリジナル問題です。各設問を開くと解答・解説を確認できます。

問1.実習中も通常期と同じ量が必須?

解答・解説:負担と予定に合わせて量と内容を調整します。

問2.移動時間は全て学習時間にできる?

解答・解説:実行可能な条件か確かめて見積もります。

問3.短時間の学習例は?

解答・解説:以前の誤答や用語の根拠確認などです。

問4.母性看護学実習で学んだ内容と関連が深い国試の科目は?

解答・解説:母性看護学です。妊娠・分娩・産褥期と新生児の看護などを教科書で確認します。

問5.実習記録をそのままAIに入れてよい?

解答・解説:入力せず、学校と実習先の規則に従います。

問6.患者の情報を外部ノートに移してよい?

解答・解説:個人情報を持ち出さず、一般的な学習テーマに整理します。

問7.実習で見た対応は全問に使える?

解答・解説:個別条件があるため、問題文と教材で確認します。

問8.実習後は遅れを1日で回収する?

解答・解説:短い演習で現在地を見て再配分します。

問9.再開日は曖昧でよい?

解答・解説:具体的な日と最初の課題を決めます。

問10.支援者に共有するものは?

解答・解説:実習日程、現在の課題、実行できる量です。

よくある質問

実習中に国試の勉強ができず不安です。

まず通常期と同じ課題量を置いていないか確認しましょう。短い確認と実習後の再開計画に分け、今できることを具体化します。

実習中は毎日何問解けばよいですか?

一律には決められません。解答時間だけでなく復習時間も含め、その日できる量から設定します。理解が曖昧な数問を確認する方法もあります。

実習で学ぶだけで国試対策になりますか?

理解を深める材料になりますが、国試全範囲を代替するわけではありません。教材と結び付け、別の設問でも使えるか確認します。

実習の内容は国試のどの科目と関係しますか?

例えば成人看護学実習は成人看護学や疾病の成り立ちと回復の促進、在宅の実習は地域・在宅看護論と関係します。実習の名称や構成は学校ごとに異なるため、教科書の対応する科目で確認しましょう。

実習後、どこから勉強を再開しますか?

以前の誤答と短い演習で今の状態を確認し、基礎の抜けや繰り返す失点から再開します。残り期間に合わせて計画を更新します。

国試対策の授業も減らした方がよいですか?

実習の負担、理解度、自習できる時間から個別に判断します。実習日程を共有し、授業と課題の目的や量を調整しましょう。

まとめ

実習中は、予定と負担に合う小さな確認を準備し、終了後の再開日も決めておきます。実習で学んだ内容は、患者情報を含めずに一般的な学習テーマへ整理し、国試の試験科目と結び付けて理解を深めましょう。

実習と国試対策の両立に悩む方へ

実習日程、現在の学習内容、取り組める時間を整理してご相談ください。学校ごとの実習スケジュールを踏まえ、実行できる課題量と実習後の再開計画を一緒に考えます。

Meg看護師国試予備校は、講師1人に対し生徒1人の完全マンツーマン指導です。福岡校での通学授業と双方向のオンライン授業から選べ、受講日時は担当講師と相談して決められます。授業外の自学習は独自の学習管理ツールで共有し、「診断→選択→計画→実行→確認→改善」のAct個別学習メソッドで合格まで伴走します。公認心理師による学習カウンセリング(無料)も受けられます。

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参考資料・編集情報

試験科目は第116回の施行案内に基づきます。実習と科目の対応は一般的な例であり、学校のカリキュラムで確認してください。学習手順・計画・会話例は、本記事で提案する学習方法です。

執筆・編集:Meg看護師国試予備校 講師チーム

監修:岩崎 陽一(株式会社アクト 代表取締役)
医療系国家試験対策の指導に30年以上携わり、Meg看護師国試予備校をはじめとする医療系予備校を運営。マンツーマン指導と学習管理を組み合わせた支援体制づくりに取り組んでいます。

編集・発行:Meg看護師国試予備校(運営:株式会社アクト)/最終更新日:2026年10月21日